点検の目的・種類

点検の目的

点検は予防保全型管理の考え方に基づき、遊具の劣化や有害なハザードを早期に発見し、遊具による事故を予防するとともに、適切な維持管理業務を行うことを目的としています。点検にあたっては、幼児や児童が遊具の利用者であることから、以下の点などに配慮して行う必要があります。

点検の種類

  • ■初期点検
    初期の動作性能などを確認するために、供用後に製造・施工者が行う点検です。

  • ■日常点検
    管理者が目視診断・触手診断・聴音診断などにより、遊具の異常や劣化などの有無を調べるために日常的に行う点検です。

  • ■定期点検
    専門技術者または点検技術者が「遊具の定期点検業務仕様書」と「定期点検表」に基づき一定期間(年に1回以上)ごとに目視診断・触手診断・聴音診断・打音診断・揺動診断、あるいは一般社団法人 日本公園施設業協会点検器具や測定機器などを使用して行う点検です。
    遊具を構成する部材等の摩耗状況や変形、ならびに経年変化などについて確認する「劣化診断」と遊具の形状や安全領域などの安全項目について確認する「規準診断」とを行い、専門技術者および点検技術者は「劣化診断」による劣化判定と、「規準診断」によるハザードレベルの組み合わせで総合的に機能判定を行います。

  • ■精密点検
    分解作業や測定機器を使用して行う詳細な点検です。精密点検は専門技術者(公園施設製品整備技士・公園施設製品安全管理士)が行います。
    精密点検の種類(例)
    ・分解検査
    ・超音波肉厚測定器などによる残存肉厚測定検査

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